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家づくりこぼれ話

第1話:丸い和室

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さくら でもやっぱり高い買い物だし、10年20年と住むことを考えると、失敗を恐れてデザインを後回しにしちゃう気持ちも分かりますよ?。ちょっと後ろ向きな発言かも知れませんが、普通が一番かな?なんて。
下島 その気持ちはもちろん私もよくわかります。
でも、設計者から見れば、デザインも機能性も更には性能もどれも大事なことです。依頼主がデザインのことしか言わないからといって、機能性や性能についてはひどいものになるなどということはないのですから、せめて、依頼主にはデザインについて強烈な思い入れを語ってもらいたい訳ですよ。
さくら そうか。とりあえず、自分の家に対する夢やイメージを大きく語ってみようって事ですか?最初っから自分で可能性をしぼめないで、せっかく建築家がいるんだから、出来る・出来ないの判断はプロに任せればいいんですね。
下島 でも最近では、時代の流れというのでしょうか、K夫人の仕事以降、そういったタイプの依頼主もポツポツ続くようになってきました。日本人の意識の変化を少しづつ実感しています。

さくら ところで、K夫人の家は結局どんな家に?
下島 そうそう、当のK夫人の家はと言うと、いくら希望とはいえ、屋根が開く家は実現しませんでしたが、結果は形の面白い家になりました。
四角い部屋は寝室だけで他はすべて曲線でかこまれた変形の部屋になりました。上から見ると、ハート型のようなものになったのです。
最初にお話した丸い畳の部屋もそんな中で生まれたもので、これはこれで結構落ち着ける和風の趣のあるものになりました。“単なる奇をてらった思いつき”を超えるものになったのです。部屋の広さは8帖の3隅を丸く切り落とした広さで、畳数は12帖、真ん中は6角形の掘りごたつにもなるテーブル付きにしまいた。
丸い和室 丸い和室
丸い和室 丸い和室
さくら 丸い和室、ぜひ一度お邪魔してみたーい!
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