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- 第2回 片付けられないのは、なぜ?

1,500人に聞いたアンケートの結果を見ると、
片付けられない理由は「物が多いから」と答える方がダントツ一位でした。
次に多いのは「収納スペースが少ないから」「こまごました物が多い」といった回答です。
お片付けが苦手な方は、物が多過ぎると気がついていらっしゃいます。
それなのに処分出来ない・・・。なぜでしょう?
それは【やさしい心の持ち主】だからです。

つまり、“物思いのやさしい人”なのです。


では、「もったいない」とはどういうことか考えてみましょう。
次のAとBのどちらが「もったいない」とあなたは考えますか?
*とても高価なスカーフを義母に頂いた。赤と青が入った原色。
でも私は淡いピンクやクリーム色が好き。
A・絶対に使わないけどせっかくいただいたので、包装したままタンスに入れて大切に取っておく。
B.絶対に使わないので、原色が大好きな妹にあげて大切に使ってもらう。妹は大喜び!
お分かりですよね?!

スカーフをタンスにしまったままでは、スカーフは生かされていません。
スカーフを生かすには、他の人に使ってもらったり、自分で使ってみることです。
「もったいない」と物を大切にしているつもりが、実際は物を抱え込んでいるだけになっています。
今まで“持っていること”が物を大切にしていることだと思っていたあなた!
是非「もったいない」の本来の意味通り、物を生かしてあげてください。


物が多いのに手放せないのは「使うかもしれない」「高かったから」「もらったもの」という理由があげられます。
もし、使っていない物をこの理由で手放せない場合、すぐに使ってみましょう!
一度使ってみると、使いたいか使いたくないかがはっきりします。
使いたいと思えばどんどん使いましょう。
いまいち・・・という物は潔く手放しましょう。
「手放す」と聞くと、「捨てる」「ごみにする」と考えてしまい、そうであればとつい手元に残しておきたくなるかもしれません。
でも、捨てなくて良いのです。リサイクルショップに持ち込んだり、フリーマーケットに出したりしてください。
誰かが使ってくれれば物は生かされます。あなたの気持ちも軽くなります。もちろん収入にもなります。
ただし、誰にも引き取ってもらえないものは、あきらめて処分し、心を痛めてください。
そして、次に買い物をするときの学びとしてください。
そうすれば欲しい物に出会ったとき、自分にとって本当に必要なのかどうなのかを考えるようになります。今までのようにむやみに物が増えません。
まずは、物とひとつずつ向き合うことから始めてみませんか?

もうひとつ!!
あなたが「高かったから」と使わないのに取っている物にも、置き場所代がかかっていることを忘れないで下さい。
物には維持費がかかります。使わないものにお金を払っているということです。
次回は片付けたい気持ちになるにはどうすれば良いのかを考えてみましょう。



私は整理収納を学ぶまでは、もったいない!いつか使うかも!と思って物を処分できませんでした。やさしい心の持ち主です(笑)
部屋にはあまり物はありませんが、収納スペースにはぎっしり・・・。
そうするとどうなるか。
いつも探しものをします。私のものだけでなく、家族の物もです。
そのストレスがどれだけのものか、お分かりいただけますよね。
「○○どこにあるの?」と聞かれる度に「面倒だな〜」「自分で探して!」と嫌な思いをしていました。
でも、整理収納をしてから、誰も私に聞きません。なぜなら扉を開けると何がどこにあるのか、すべて分かるからです。
そして、気がついたのです。嫌な思いをしていたのは私だけではなかった。
「欲しいものがすぐ手にできない。」「お母さんに聞くと機嫌が悪くなる」「怒られる」
大変なストレスは家族のほうだったのです。
