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- 子育てマンガ トマコさんち
- vol.10 幼稚園de面接
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ここからのことはあまりハッキリとは覚えていない。
なんでだろう。
薄いモヤがかかっているようにしか覚えていない。
ただ覚えているのは…。
トマコの後ろにしがみつくなぁ太が。
小さな声で…。
と呟いていたこと。
その声に合わせて。
トマコの尻に何かが当たっていたこと…。
そう、そういえばすごく焦ったっけ。
顔は平静を保ちながら。
心の中では滝のような汗を流していたっけ。
先生に聞こえないように小さな声で
「コラ、やめなさい」
なんて叱ったかもしれない。
そう、叱ったらやめた。
確かにやめた。
でも…。
なぜか今度は
母の手の甲にキッスの嵐をお見舞いしてくれたような…。
色んな意味で目の前が暗くなって…。
横にいる先生の顔を見れなかったような…。
これは妄想かしら。
現実かしら。
そうそう、ウチの子ってば。
緊張が極限に達すると、なぜか母にキスしまくるのよねぇ…
え、じゃあ現実？
ウソよ、ウソウソ。
信じたくない。
でも、ひとつだけ強く覚えているのは…。
その時感じた衝撃が半端なく大きかったということ。
あぁ、やはりアレは現実だったのかもしれない…。
４月から始まる幼稚園が。
色んな意味で楽しみでしょうがないトマコなのでした…。
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