- アイリス収納・インテリア ドットコム
- 子育てマンガ トマコさんち
- vol.48 授乳ミュージカル

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- 私は知っている。さぁ、たい蔵も。
産後すぐの授乳。
赤子は案外飲むのがヘタだってこと。
実際、なぁ太もコン吉もヘタクソだった。
ヘタクソなりにトライするがいい。
-
って吸ってるー!!!
- ヒトは生まれながらに持った本能で乳を吸うって話、聞いたことない?
そんなの嘘っぱち。
だってなぁ太もコン吉も全然吸えなかった。 -
- そもそも乳首を口に入れられない。
- スタートラインにすら立ててない、この感じ。
結局乳を飲むことも、努力して身につけていくものなんだと思っていたのに。
-
たい蔵まさかの
ホールインワン。
- あんなに苦労してきた上の二人とは比べ物にならないほど、簡単に乳を吸うしかも。
見てください奥さん。
-
- この驚きの吸引力。
- 初めての授乳から「これでもか!」ってくらい乳を吸う。そのせいでしょうか。
新生児にあるまじき力で乳を吸う。
-
- トマコの乳首が赤く腫れたのは。
- なぁ太、コン吉の時にはなんともなかったのに。そんな激痛乳首での授乳が恐怖以外のなにものでもなかったのだけれど。
服が擦れるだけで痛むほど、乳首で風を感じるほど、敏感になったトマコの乳首。
更に恐怖に落ちる出来事が起きた。 -
- 激痛乳首にたい蔵の爪がざっくり。
- もうね、悲鳴。
だって知ってる?
赤子の爪って立派な武器なのよ。
小さくて薄い赤子の爪は、まるで鋭利な刃物のよう。
そんな小さくて鋭利な刃物が…!
トマトの実のように赤く膨れ上がり、恐ろしく敏感になった我が乳首にザックリと…!!
授乳の時間は恐怖です。
その恐怖を紛らわせるために。
授乳の度、トマコは脳内ミュージカル始めました。
