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- 子育てマンガ トマコさんち
- vol.50 見知らぬ訪問者

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- トマコ家の夜は早い。
その日は雨だったこともあり特に早かった。
16時に風呂に入り、17時に夕食を食べ。
あとは寝るだけ…と、まったりしていた18時頃。
玄関のベルが鳴った。
宅配便かな?とドアを開けると…
-
- おや?君はだれだい?
- この季節は夕方になるともう夜と言うほどに暗くなる。
その日は雨ということもあって、早い時間から暗かった。
そんな中、突然やってきた小さな女の子。
良く見ると… -
- 見知らぬその子は、涙ぐんでいる。
- 「どどどどどっどーしたの!?」
焦るトマコ。何か事件に巻き込まれて、助けを求めて我が家に…!?が、その女の子は小さな声で言った。
思わず頭をよぎる、最悪のパターン。
-
- 「迷子になったの…」
- なーんだ!「名前はなんていうのかな?」
迷子かあ!
ホッとした。
だけどすぐ不安が襲ってきた。
迷子の彼女に対して、トマコはどうしたらいいのだろう?
デパートで迷子を保護したことはあるけれど、迷子が訪ねてくるのは初めて遭遇するパターン。
どうすべきか良く分からないまま、とりあえず名前を聞いてみた。
-
- すごく…聞きとりづらいです…
- 泣きながらだったし、声が震えているから。結局名前を聞きだすことは諦め、迷子ちゃんの家に連絡することにした。
何度聞いても良く分からない。
分かったのは小学二年生ということだけ。
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- だって、いつまでも帰ってこない娘の心配をしているかもしれない。
- 行方不明になったと大騒ぎになっているかもしれない。
なんにせよ早めに連絡を入れておいて損はない…と思い「電話番号は分かる?」と聞くと、「覚えてる」との返事。そして番号を聞き出して電話してみたのだが。
さっすが小学生!!
トマコ一安心。
-
- すごく…繋がらないです…
- 迷子ちゃんや。
これはどういうことだい?何度かけても繋がらない。
番号をちょっと変えてかけても繋がらない。
この番号はなんなのさ?小学2年生はまだ幼い。どうしたものか…と頭を抱えていた時だった。
しかも迷子という出来事でテンパってしまい、記憶が混乱してしまったのだろう。
