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- 子育てマンガ トマコさんち
- vol.83 歯

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- 子どもは成長する。
成長と共に、得るものもあり。
失うものもある。
そう。 -
-
歯。
- なぁ太7歳、歯が生え変わる時期。
今まで下の歯が二本、既に生え換わっている。
でも、その二本ともが…
普通ならば乳歯の真下から生えてくる永久歯が -
- 歯の裏側から出てくるという生え方をしたので
- このまま放置すると歯の位置がガタガタになってしまうということで、早期に病院で抜いてもらっていたのだ。
-
- そしてとうとうきた、この日。
- 今までとは違い、乳歯を押し上げる形で生えてきた永久歯。
つまり、初めて自分達で抜く乳歯の登場。ここで問題が浮上した。だれが抜く?
え?親が抜くものだって?
このグラグラした歯を?
私達が!?
-
- パニックを起こす不甲斐ない親ども。
- そもそも、どうやって抜けばいいのか分からない。
前に引っ張ればいいのか
下に引っ張ればいいのか
奥に押せばいいのか。
なぁ太は痛いんじゃないか。
血が出るんじゃないか。ていうか思い切り引っこ抜く勇気が私には、ない!!
色々悩んだ末に母は名案を思いついた。グラつく歯に糸をかけて…
その糸を母は怖くて引っ張れないけれど、でも!
その糸の端をキンちゃん(飼い犬)に結べば… -
-
名づけて
「飼い犬任せ作戦!!」
- 名案だと思ったのに、なぁ太ったら即拒否。
ふりだしに戻ってしまった…と肩を落としたその時。
マサオがひらめいた!!嬉々として、マサオは言った。
「お父さんはね、昔じぃじにいっぱい抜いてもらったんだよ」
「だからね…だから…」
「実家に行ってじぃじに抜いてもらおう!!」 -
-
名づけて
「祖父丸投げ作戦!!」
- が、しかしこれも拒否。
もうこれは自分達が抜くしかないのか。トマコ夫婦は頭を抱えたが。
このビビリ夫婦に全てが託されているのか。
これが親になるということなのか。
なんという恐ろしい試練なんだ。しかしよくよく見てみると、根っこがまだしっかりくっついていてすぐには抜けそうになかったなぁ太の歯。小学校から返ってきたなぁ太が叫んだ。
もうちょっとグラグラするまで待とうという結論に達し、ホッと胸をなでおろし。 それから二週間が過ぎた頃だった。「すごいグラグラするようになったよー!!」
