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家づくりこぼれ話

第4話:洋風床の間と季節感

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さくら 下島さん、こんにちは!
そろそろ寒くなってきましたね。インテリアはそろそろ秋冬モードに模様替えしなくちゃ、ですね。
下島 そうですね、季節が移り変わるのは早いですね。私がこのサイトで原稿を書くようになったのが、初夏の頃ですから、約半年になりますね…。
じゃあ、今日はインテリアと季節感のお話をしましょう。実は私は「季節感」がとても大事だと思っているのです。
さくら インテリアの「季節感」…。
えっと、お花を飾ったりすることや、お部屋の模様替えなんかのことですか?
でも、私の勝手なイメージでは、日本人ってあんまり季節ごとに模様替えをしたりってしていない様な気がするんですけど…。
下島 いやいや、そんなことはありませんよ。
日本には、“しつらい(室礼)”という言葉があります。室礼という漢字はあとから当てはめたもののようですが、その“しつらい”という概念は、身の回りを飾ることから室内全体の装飾に至るまで使われたと想像してもいいのではないでしょうか。
“インテリア”という言葉や概念が日本にはなかったからといって、日本人にはインテリアのセンスや概念がなかった訳ではありません。
インテリアデザインという言葉も概念も日本にも立派にあったと私は思っています。ただその考えがあっただけではなくて、その繊細な気配りにおいてはレベルは高く、どこの国にも引けを取らないものだったでしょう。
さくら つまり、その“しつらい”という考えが、日本版「インテリアデザイン」ってことですか?
下島 そうです。
特に際立ったものとしては季節に対する感性で、正月の飾り、桃の節句の飾りなどイベントごとの“しつらい”を変えるだけではなく、夏になれば紙の襖を風通しのいい簾戸に変えたり、敏感に対応してきたわけですね。これはたいしたものだったわけです。
それが、近頃建物が洋風化するにつれて…というよりは、季節感を無くすような構造になったからかもしれませんが、いつのまにか季節ごとに室内の“しつらい”を変える生活を忘れてしまったとしたら大変残念なことです。

さくら 外国の方は、季節ごとに頻繁にインテリアを変えるんですか?
下島 今では日本人以上に、西欧諸国の方が、特に季節ごとのカーテンの架け替えは多いようです。
大体一年間に4度ぐらい、冬のクリスマス、春の復活祭、それに家族の結婚記念日や誕生日などのイベントに合わせて部屋の気分を変えるそうですから、日本人のお株を取られたように思います。
何か心のゆとりを見せ付けられたみたいで羨ましいですが、これは決して日本人に出来ないことではないですよ。
さくら へえ〜、インテリアの模様替えと言えば、「カーテン」なんだ!
確かに、お部屋の中を見回してみると、床・壁の次に大きい面積を占めてるもんなぁ。
ちなみに、私は一年中同じカーテンかも…。
でもでもっ、一度お気に入りのインテリアが出来上がってしまうと、なかなかそれを壊したくないって気持ちになったりしちゃうんです〜。
下島 もちろん、その気持ちも分かりますよ。その上で敢えて、建築やインテリアを仕事としている者としては、もっともっとインテリアを活発に変えまくってもらった方がありがたいと思ってしまうんです。
まあ、それはちょっと身勝手な願望としても、あれだけ季節の変化に敏感な日本人が、いつの間にか一旦吊るしたカーテンを何十年も掛けっ放しにするようになったのは、インテリア以前の問題として日本人の民度が下がってしまったとさえ思いたくなりますよね。
さくら 民度が下がった…。うーん寂しいことですね。
(ちなみに民度とは「国民や住民の生活程度、また、経済力や文明の進歩の程度。」だそうです。さくらは民度と言う言葉、知りませんでした。)
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