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- 第4回 子どもを片付け上手にするには?

子どもに部屋を片付けさせたいとき、あなたはどうしますか?
「お部屋を片づけなさい」
「あと10分で片付いたか見に行きますよ」
10分後にお部屋に行くと、すっきりキレイに!
「やればできるじゃない」
「頑張ったわね!おやつにしましょう」
なんて会話はありませんか?
さて、この子どもは本当に部屋を片付けたのでしょうか?
残念な事に答えはNOでしょう。
おそらく洋服はクローゼットにおしこみ、机の上の物は引出しにギュッと入れて、
はい出来上がり!!
これでは片付いたとは言えませんよね。
なのに、この状態で、子どもをほめて、おやつのご褒美まであげてしまっては、 “これこそが片付け”だと思ってしまいます。


自分の部屋を片付けることは【自分を管理する】第一歩です。
“片付けられない子”なのではなく、片付けにくい部屋なのかもしれません。

ということは、物の位置を決めなくてはいけないのです。
それが、物の整理と収納です。( 詳しくは笑顔収納レッスン第1回へ⇒ )
子どもと一緒に勉強道具や衣類、おもちゃなど、ひとつひとつの物と向き合い、今使っているのか使っていないのかを判断していきます。
もし、判断しにくい場合は、収納場所を決め、そのスペースに収まる量を適正量にすると子どもには分かりやすいと思います。

手放すものが決まっても「使ってないものは捨てましょう」ではなく
「○○くんの妹にあげよう」とか「保育園に寄付しよう」と相談しながら、ものを活かすことを伝えてください。
( 詳しくは笑顔収納レッスン第3回へ⇒ )
子どもはいくら小さくてもちゃんと話せば分かりますよ。
物の整理ができたら、使いやすいように収納場所を決めていきます。
勉強机の周りには勉強の物、衣類と衣類雑貨、おもちゃなど、それぞれのゾーンに分けて決めてみましょう。
また、その中でも良く使う物は一番使いやすい場所へ収めていきます。
このように、使う場所に使いやすく収納し、物の定位置(物の住所)を決めます。
そうすることで、片づけやすい部屋が出来上がります。
また“今するべきこと”に集中できるようになります。


整理、収納、片付けが子どもに与える影響は大きいです。
物の判断をするときは、決してお母さんが判断しないようにしてください。
あくまでも子ども主体です。よくある例が、子どもが使わないと選んだ物の中から、
「これ使えるんじゃない?」「もったいないんじゃない?」と言う。
子どもが折角出した決断にチャチャを入れて、優柔不断な子にしないよう気をつけて下さい。
お母さんに言われると自分の判断が間違いだと思ってしまいます。一生懸命出した判断が間違いだ
と思うと次の判断ができなくなってしまうのです。
人生は選択・判断の繰り返しです。ピザかグラタンか、どの大学に行くか、どの会社にするか、
だれと結婚するか。

私たち大人も手遅れではありませんよ。
初めての整理収納では物の要・不要の判断に時間がかかりますが、やっているうちにとっても
早くなります。
初めは“判断力養い中”くらいに思って判断力を磨いてください!



まだ私がお片付け苦手な頃は、いくら言っても片づけない子どもたちに最後の手段として
「散らかってるものは、明日の朝、捨てるので今日中に片付けなさいよ。」
さすがに片付けると思って言ったのですが、子どもが3人いるとそこまで言われても片付けない
子がいるものです。
約束通り、ごみ袋に入れて外に出しておきました。
学校から帰ったその子は、「ほんとうに捨てられている・・・」と驚き、涙ながらに「捨てないでほしい、
これからはちゃんとします。」と訴えてきます。
きちんと片付けることを固く約束をし、それを渡しました。
ただ、その後の片付けはもっぱら突っ込み片付けでした。
今では、すべて物の住所が決まっているので数分でちゃんとした片付けができます。
そして定期的に自分で物の要・不要の判断をして、常に必要なものだけを持っています。
理想は“使ったらすぐにもとに戻す”ですが、できない場合は一日の中で元に戻すタイミングを
決めてください。

一日に何度かあるといいですね。それを毎日やっていると習慣化していきます。
物の住所が決まったらラベルを貼って、さらに分かりやすくすることをお勧めします。
