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子育てマンガ トマコさんち

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いつもと違う。
そんな小さな変化が大きな事件を巻き起こすことがある。
見るということ。
気づくということ。

この重要性を、私は身をもって知ることになる。

12月上旬。
なぁ太は咳こんでいた。
急激な気温の低下。
乾燥する季節。
それはよくある光景だった。

「温かくしとこうね」
トマコは言った。

そうは言っても。
すぐ治るだろうと思っていた。

いつものように。
 「温かくしとこうね」トマコは言った。

ある日の深夜。
なぁ太は高熱を出した。
40度近い。
いつものようにアイスノンを準備する。

首の後ろと脇とおでこ。
目一杯冷やして、防寒させて。
水分もたっぷり取らせる。
三日もすれば治るだろうと思っていた。

そう、いつものように。

首の後ろと脇とおでこ。

一日様子を見て、次の日。
朝起きてなぁ太を見たら…。
今まで高熱で赤くなっていた顔が、すっかり元通りの色になっていた。
ホッとした。

そしておでこを触ると…。

一日様子を見て、次の日。

熱い。

ちょっと待てよ…?
高熱を出しているのに顔が赤らんでない…?
そしてよくよく見ると…。

唇がむらさき…!?

更に、食べることは愚か、飲むことまで拒否し始めた。

イヤな予感がした。

唇がむらさき…!?

結果…。

肺炎だった。

即入院だった。

いつものことだと思っていた。
いつものように風邪をひいているだけだと。

咳をしているにも関わらず自転車で買い物に行った。
咳をしているにも関わらず外遊びをした。

目の前で色んな処置をされ、その痛みに恐怖し泣き喚く我が子を見て。
こんなになるまで気付かなかった自分を責めた。

目の前で色んな処置をされ、その痛みに恐怖し泣き喚く我が子を見て。

でも、顔に出しちゃいけないと思った。
苦しんでいるのは目の前にいる我が子。
ここで私がつらそうな顔をしたら、なぁ太は余計不安になるだろう。

「今、なぁ太の体の中にいる悪いやつをやっつけてくれてるからね。」
と言って励ましたりもしたけれど。
その言葉だけじゃなぁ太の不安と恐怖は消えなくて。

だから、笑っていようと思った。
目一杯楽しいことを言おうと思った。

「頑張れ!頑張れ!
なぁ太、レスキューフォースになるんでしょ!?
そういえばお誕生日も近いじゃない!!
楽しいこといっぱいだよ!!
だから頑張れ!頑張れ!!」

「頑張れ!頑張れ!

歯をくいしばって一生懸命頑張ったなぁ太は…。

この次の日の病床で。
私の眼を見て弱々しく言ったのだ。

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