- アイリス収納・インテリア ドットコム
- 子育てマンガ トマコさんち
- vol.74 公園ノススメ

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- それは一番小さい男の子のおばあちゃんらしかった。
- おばあちゃんは続けた。
「この子はね!2歳なのよ!」「こんな小さい子に、叩いたりしちゃダメでしょう!」
「確かにこの子も叩いていたけど、そこはお兄ちゃんたちが叩くのはダメってこと
教えてあげないといけないでしょう!」おばあちゃんは熱弁をふるった。
空気が変わった。 -
- あんなに騒がしかった子どもたちが 静かになり、おばあちゃんをジッと見ていたのだ。
それはもう、まっすぐすぎるほどまっすぐな瞳で。
しかし、次の瞬間…-
- 子どもたちは自分の年齢を叫び始めた。
- え、まさか…
まさか…?
子どもたちってば… -
- この部分しか聞いてないだと…!?
- 子どもたちの様子を見ると、ふざけている様子は全くなく。
みな、本気で答えている。
自分の年齢を聞かれたと思って、喜んで答えている。それだけでなく -
- 「次に何を聞かれるのだろう」という、期待に満ちてキラキラした瞳。
それに圧倒され、言葉が出ないおばあちゃん。
カオス。
そしてその騒ぎに気づいたコン吉がやってきて-
- 遅ればせながら
更なるカオスを生んだっていう。
-
ああコン吉…
お母さん、冷や汗をかきました…すごく。おばあちゃんは、小さな声で
「もういい…もういいから…」
と呟いてその場を離れていったのだけれど。
その後。
子どもたちは、殴り合いの戦いごっこをすることはなく、それでもパワフルに遊び続け。しっかり遊んで満足したコン吉とたい蔵を連れて、公園をあとにしたのでした。なんかもう
「幼稚園の先生ってすごいんだな…」
と改めて思った一日でした。子どもに「伝える」ってムズカシイ…!
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